免疫...と、一言で言ってもNK細胞、
マクロファージ、T細胞、B細胞。
などなど色々いるわけです。
ただ、この免疫の働きはものすごく重要で、
この精鋭たちが、
日々あなたの体を守っています。
例えば...ナチュラルキラー細胞(NK細胞)。
名前の通り、“異常細胞を見つけたら即攻撃”。
まるでパトロール中の警備隊のように、
体内を巡回し、がん細胞やウイルスを
見つけては即座に排除します。
次に動くのが、マクロファージ。
“体の掃除屋”とも言われる細胞で、
異常な細胞や死んだ細胞の
死骸を見つけては、 まるごと飲み込み、
処理してくれる役割です。
そして、より高度な対応を担うのがT細胞。
これは免疫の“司令官”のような存在。
敵を識別し、記憶し、状況に応じて
他の免疫細胞へ命令を出します。
そのT細胞の指示を受けて動くのがB細胞。
このB細胞が生み出すのが「抗体」
つまり、 敵にピタリとくっついて排除する
“体の武器”を製造する職人なのです。
体内では、がん細胞の増殖に
気づかない私たちの代わりに、
免疫が見張り続け、排除し続けています。
でも、がん細胞は…免疫の監視を
“すり抜ける”力があります。
例えば、NK細胞は 「異常な見た目」をした
細胞を見つけて攻撃しますが...
がん細胞はそれを知っていて、
自分の表面の目印(マーカー)
を“偽装”します。 正常な細胞のふりをして、
「私は敵ではありません」と、
嘘の身分証を出すのです。
その結果...NK細胞は素通りしてしまう。
T細胞に対しても同じです。
T細胞は、異常な情報を
提示されたときに反応し、
攻撃を指示します。
がん細胞は、その“情報提示の仕組み”
そのものを壊すことで、
T細胞からの攻撃対象にならないように
してしまいます。
つまり、 「私は正常です」
という嘘のIDを使い、
体内に潜伏するスパイのような
存在になるのです。
そして、誰にも気づかれないまま、
静かに、ゆっくりと、細胞分裂を繰り返し…
あるとき突然、腫瘍となって
目に見える形になる。
そのときにはもう...数十億個の
がん細胞が育っているかもしれません。
このように、がん細胞は免疫の目を欺き、
擬態し、逃れながら育っていく。
それが“がん細胞”の本当の姿です。
この事実を知らずして、
とりあえず予防だけでは意味がありません。
体で起こるメカニズムを理解して行動する。
この“見えない戦い”の真実を、
あなたはどれだけ知っていますか?
もし知らずに過ごしていたなら、
がん細胞は、すでに育ち始めているかもしれません。
止めるチャンスを逃すかもしれません。
その前に、“知識という武器”を、持ってください。
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