主に胃薬は、
*胸やけ
*食後の膨満感
がある時に使用されますが、
安易に使っていると
様々な病気のリスクに繋がります。
胃薬の問題とは?
まず胸やけなどは
胃酸が食道に逆流して、
食道粘膜を傷つけてしまうことが
原因で起こります。
胃薬はその胃酸の分泌を抑えて、
症状を抑え込む薬です。
胃酸には、
『食物と一緒に入ってくる
細菌などを倒す』
という役割があります。
食事の度に入ってくる細菌の数は
3~4千億とも言われていて、
胃酸はその大部分を倒します。
さらに、
*塩酸
*ペプシン
という分泌物で消化酵素を活性化して
食物の消化をしやすくしてくれます。
また胃酸は、
*鉄
*カルシウム
*マグネシウム
などのミネラルの吸収や、
*ビタミンB12
*葉酸
の吸収にも関わります。
つまり胃薬によって
胃酸の分泌が抑えられると、
食物と一緒に入ってくる細菌が
腸内に届いてしまい、
*腸内細菌叢のバランスが崩れて
免疫力が低下
*未消化の食物が腸内に残り、
腐敗して毒素が出る
*悪玉菌が異常増殖
*ミネラル不足
など様々な症状の原因にも繋がるのです。
また悪玉菌が異常増殖することで、
発酵が増加してSIBOの発症リスクが高まり
『リーキガット』になってしまいます。
リーキガットになれば、
*自己免疫疾患
*がん
*慢性疲労
など慢性炎症性疾患の
発症リスクが高まるので、
『胃酸が出ない状態が続く』
のは様々な病気の発症リスクが
高まることになるのです。
また胃酸は、
『胃の絨毛』
と呼ばれる場所から分泌されますが
胃薬を使うと胃酸の分泌が抑えられるので
絨毛が委縮して短くなり、
機能が低下してしまいます。
その絨毛が短くなることで
胃粘膜が薄くなって
炎症が起こりやすくなり、
『萎縮性胃炎』
の原因にもなるのです。
萎縮性胃炎になると
胃酸の分泌がさらに悪くなるので
ピロリ菌が倒せなくなり
胃がんの発症に繋がります。
また、『あらゆる慢性疾患の人に
ピロリ菌の感染が認められている』
とDr. Amy Yaskoも述べているように、
ピロリ菌は様々な症状の発症に
関係しています。
さらにピロリ菌は経口感染もするので
歯ブラシからでも感染するリスクがあり、
注意が必要です。
制酸剤の中には、
『水酸化アルミニウム』
が使われているものもあり、
制酸剤を使用するとアルミニウムを
体内に入れてしまう可能性があります。
アルミニウムはミトコンドリア機能の低下と
セロトニンやドーパミンの合成を阻害して、
*鬱などの精神疾患
*アレルギー
*炎症
などの原因にもなります。
対策
胸やけや膨満感が出ないようにすれば
胃薬を飲む必要がないので、
胃薬が原因で起こる病気は
防ぐことができます。
では胸やけや膨満感を起こさないためには
どうすればいいのか?
たとえば、
*暴飲暴食をしない
*アルコールを控える
*コーヒーを控える
*1回の咀嚼回数を30~50回にする
などのことを心がけましょう。
また就寝の4~5時間前には
夕食を済ませておくのがベストです。
ご飯を食べたばかりで寝てしまうと
消化不良を起こしやすく、
かつ寝ていても消化にエネルギーを使うので
寝起きがだるく疲れが取れにくくなります。
胃薬は安易に処方されてしまう薬の
ひとつです。
しかし無意味な使用は
余計な病気の発症リスクを高めますので
注意が必要になります。
PLT協会