これから、暑くなるとシャワーですませてしまう人が増えますが、
お風呂に入ることは、体にとても必要な事なのです。
入浴によって得られる作用は、温熱作用、水圧作用、浮力作用の3つです。
これらの作用によって、リラックス効果、自律神経を整える、細胞の修復、
免疫力の強化などがあります。
そして、良質な睡眠を促し、血行が良くなり肩こり、腰痛、冷え、むくみなどの改善、
他にもいろいろ有りますが、今回お伝えしたいのは、
「ヒートショックプロテイン」「一酸化窒素(NO)」の二点にします。
まずは、「ヒートショックプロテイン」
ヒートショックだけなら良く耳にすると思います。
冬場の寒い時期に起こりやすく、浴室や脱衣所との温度差によって心臓にストレスがかかり、
血圧が乱れ、場合によっては死に至る危険な事です。
しかし、ヒートショックプロテインとは「熱ショックタンパク質」「自己回復タンパク質」
などとも呼ばれているもので、傷ついた細胞を修復するタンパク質のことです。
ヒートショックプロテインは、免疫細胞の働きを強化する事で免疫力をアップし、
風邪などを予防し、代謝を上げて疲れにくい体をつくります。
体に熱が加わることで発生するので、入浴をする事で簡単に増やすことができます。
次に、一酸化窒素についてです。
38℃~40℃で入浴すると、副交感神経が活性化し心身ともにリラックスモードになります。
これは、血管の内側にある細胞から血管を広げる作用のある一酸化窒素が作られているからです。
その為、血行が良くなり体の芯まで温まります。
そして、この一酸化窒素は動脈硬化の予防、喘息への効果が報告されています。
入浴やストレッチ、鼻呼吸でも一酸化窒素は分泌されます。
(いつか、鼻呼吸の凄い効果を紹介します。)
たかがお風呂、されどお風呂、あなどるなかれ。
次回は、入浴の仕方についてお話します。
